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2010年4月15日 (木)

<445> 「記憶」に関連したWIRED VISIONのニュースです (3)

サイトアドレスの下の画像や文章はニュース記事からの貼り付けや抜粋です。

●<携帯電話で記憶や方向感覚に損傷?> WIRED VISION 1999年11月 4日
http://wiredvision.jp/archives/199911/1999110404.html

最近行なわれたラットを使った実験で、携帯電話がラットの長期記憶を損なう可能性があるという結果が出た。

この研究を発表したのは、シアトルにあるワシントン大学教授で生物工学の研究をしているヘンリー・ライ博士。移動電話から出るマイクロ波と、ラットの長期記憶の喪失や方向感覚の低下との関連を示す研究結果が発表された

「これは、無線周波数がラットの長期記憶機能に影響をおよぼす可能性があるとの結果を示した初めての研究だ」とライ博士は語った。これまでの研究では、主に短期記憶に重点が置かれていたという。

●<サブリミナルに記憶を呼び覚ますメガネ『メモリー・グラス』> WIRED VISION 2003年11月13日
http://wiredvision.jp/archives/200311/2003111301.html

1日のスケジュールを覚えておくのは、そう簡単ではない。仕事の打ち合わせ、食料の買い出し、子どものサッカーの練習や音楽のレッスン、その他の用事でスケジュールがぎっしり埋まっている場合はとくに、すべて覚えきれないのも当然だ。

 しかし、『メモリー・グラス』と名付けられた研究中のメガネ(写真)が助け舟を出してくれるかもしれない。メモリー・グラスの片方のレンズには、小さなテレビ画面が埋め込まれ、メガネ本体から携帯情報端末(PDA)に接続されている。

 PDAにプログラムすることで、この小さな画面にメッセージや映像を送ることができる。送信されるのは、メガネをかけている人の記憶を呼び覚ますヒントになる情報だ。具体的にはサッカーボールの画像、1日の予定表、あるいは挨拶をしたばかりの相手の名前だったりする。

 このようなメッセージは、目の前に180分の1秒間現れるだけなので、本人はメッセージが送られてきたことにさえ気づかない。

※ このニュースは<443>に挙げた被害に関係がある技術です。

●<神経細胞を「人工の記憶装置」に> WIRED VISION 2007年8月23日
http://wiredvision.jp/news/200708/2007082322.html

Brain
サイボーグの実現がまた近づいたようだ。

イスラエル、テルアビブ大学の研究者、Itay Baruchi氏とEshel Ben-Jacob氏が行なった研究によると、培養した神経細胞に化学的な刺激物を注入することにより、人工の記憶装置が作成できるという。

脳のかけらを取り出して、容器の中で「アップグレード」し、元の場所に戻すことが可能になるかもしれない。ロボトミー[前頭葉を切除する手術]の逆パターンだ。

●<記憶を始める「脳のスイッチ」発見か> WIRED VISION 2009年3月31日
http://wiredvision.jp/news/200903/2009033123.html

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左は「覚えていた場合」右は「忘れていた場合」Image: PNAS/サイトトップの画像はWikimedia Commonsより

「記憶力をアップさせる薬」などもう必要ない。将来は、携帯情報端末(PDA)に搭載したプログラムを使って記憶力を向上させられるようになるかもしれない。

人間の脳は、ある経験が記憶にとどまるかどうかについて予告する明らかなサインを出しているとの研究結果が発表された。詳しく解明されれば、このシグナルを利用して、脳が今何かを記憶できる状態にあるというときに、たとえば『iPhone』用アプリケーションなどを使って、それを人々に知らせることも可能になるかもしれない。

「われわれが調べているのは、情報がどのように処理されるかではなく、脳が情報を処理する準備をどのように行なうかということだ」。今回の研究論文を執筆した1人で、ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジの神経科学者Emrah Duzel氏はこのように話す。「われわれが注目した脳の状態は、関連した出来事の発生に備えて記憶システムの準備を整えている状態にあたるのかもしれない」

Duzel氏のチームがこのシグナルを発見した場所は、記憶の形成に関与している脳の領域である内側側頭葉だ。内側側頭葉の活性化が記憶力の向上にどうつながるのか、正確なところは解明されておらず、記憶がどのように保存されるのかもよく分かっていない。これは脳のほぼ全般に言えることだが、記憶の研究者たちはいわば冷戦後期の東欧のハッカーのようなもので、西側のコンピューターの回路を前に、どこがどの機能を担っているのかと首をひねっている状態なのだ。

●<「忘れた記憶」も脳には存続:実験で実証> WIRED VISION 2009年9月10日
http://wiredvision.jp/news/200909/2009091023.html

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できれば覚えておきたいと思っていた事柄や人物を忘れてしまった経験のある人には、ちょっとした慰めになりそうだ。その記憶は意識からは隠れているものの、無くなってはいない可能性があるというのだ。

※ このニュースも<443>に挙げた被害に関係があるニュースです。

●<記憶はどう生まれ、消えるか:井ノ口馨氏らの画期的研究> WIRED VISION 2009年11月16日
http://wiredvision.jp/news/200911/2009111623.html

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海馬の神経細胞
Image credit: NIH。サイトトップの画像はマウスの帯状皮質の神経細胞。Wikimedia

学習や記憶に関与する脳の部位、海馬では、既存の脳細胞間に構築された接続が、新たに生まれる神経細胞(ニューロン)によって不安定化することが、日本の研究チームがマウスを使って行なった研究によって明らかになった。

富山大学の神経科学者、井ノ口馨教授[元 三菱化学生命科学研究所]らの研究チームが11月13日付けの『Cell』誌に発表した研究論文は、海馬から記憶を消去されることが、新たな学習を促進している可能性を示唆している。

神経細胞が新たに生まれることを神経新生というが、これが既存の記憶を消去する働きをしている可能性は、これまでも他の研究者が指摘していた。しかし、この仮説を裏付ける証拠を提示したのは今回の研究が初めてだと、カナダのトロントにあるホスピタル・フォー・シック・チルドレン病院の神経科学者、Paul Frankland氏は話す。

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