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2009年8月 3日 (月)

<441> <人体へのハッキング攻撃:発達する「神経工学」とその危険性>WIRED VISION 2009年8月 3日 

●<人体へのハッキング攻撃:発達する「神経工学」とその危険性>
                                  WIRED VISION 2009年8月 3日
http://wiredvision.jp/news/200908/2009080323.html

以下は記事の一部の文章です。

≪これまで研究者らは、指1本動かさずに脳波だけでコンピューターを操作し、『Twitter』にメッセージを投稿したり(日本語版記事)、車椅子を動かしたり(日本語版記事)できる技術を開発してきた。だが、神経科学的な機器が複雑化・ワイヤレス化した現在、一部の専門家たちは「脳ハッキング」のリスクを真剣に考えるべきだと警鐘を鳴らしている。

他人の脳をハッキングしたいと思う人などいるだろうか、という反論もあるかもしれない。だが研究チームによると、コンピューターを用いて人の神経系を攻撃した例はすでにある。2007年11月と2008年3月に、悪意あるプログラマーたちがてんかん患者の支援サイトを攻撃し(日本語版記事)、点滅するアニメーションを掲載したために、図形感受性てんかん患者の一部が発作を起こしたのだ。

場合によっては、患者自身が、自分の身体の医療機器をハッキングしたいと思うかもしれない。義肢制御装置は現在では有線式だが、脳深部刺激装置の多くはすでにワイヤレス信号に依拠している。患者がこれらの装置をハッキングして、脳の報酬中枢を活性化させれば、気分の高揚や痛みの緩和について、言わば自分で処方箋を書ける状態になるわけだ。

Kohno助教授らのチームは自分たちの研究分野を、「ニューロセキュリティ」なる新語で説明している。もちろん、この問題を扱った学術論文は今回のものが初めてだ。

実際に問題が起こる前にセキュリティを考えておくことの重要性については、歴史上にいくつもの例を見出せる、とKohno助教授は言う。おそらく最良の例はインターネットだ。これはもともと研究プロジェクトとして計画されたため、セキュリティを考慮に入れていなかった。

「インターネットはもともとセキュリティを考慮に入れずに設計されたため、既存のインターネット・インフラを改良して今日のセキュリティ基準を完全に満たすのは、不可能ではないまでもきわめて難しい」と、今回の研究論文には書かれている。Kohono氏らは、神経機器の世界でこのような問題が再び起こることを避けるために、まずはセキュリティ問題の可能性について議論が行なわれるようになることを望んでいる。

Mind Hacksの記事を参考にした。

[Kohno氏らは、米国で260万人が使用している植え込み式除細動器(ICD、致命的な不整脈を止める医療機器)のセキュリティ上の危険性についても指摘している。例えばICDに一種のDoS攻撃をしかけて電池の寿命を縮めたり、機能を停止させることで殺人も可能という]≫

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